ホームよくあるご質問キャンプに関し保護者からよく寄せられる質問

キャンプに関し保護者からよく寄せられる質問

これまでに一人で泊まったことがありません。初めての環境で知らない人たちと一緒に眠れるかどうか心配です。泣きだす子はいますか?

キャンプ中はキャンパー数名で一部屋に寝ます(ポストキャンパーが同部屋になることもあります)。何事もキャンパー同士で助け合うよう指導いたしますので、困ったことがあれば何でも遠慮せず伝えられるようお話しください。また、担当スタッフが適宜部屋を巡回してキャンパーの様子を観察していますし、夜間は当直スタッフが定期的に見回りますので、安心してお任せください。

インスリン注射がまだ一人でできないのですが、どなたかにお願いできますか?

必要であれば班の看護師や医師が注射します。ただし、他のキャンパーたちが自分で注射している姿を見ていると大いに勇気付けられるようで、ほとんどのキャンパーはそれを見て自分もやってみようという気持ちになります。無理強いはしませんが、本人のやる気を見ながら自分で注射できるよう勧めてさせていただきます。

腕にしか注射できないのですが、大丈夫ですか?

他のキャンパーたちが、腹部や大腿部など腕以外に注射している様子を見ているうちに勇気がわいてきて、色々な部位に注射できるようになることが多いです。同一部位に注射を続けると、吸収が不安定になり、皮膚にもよくないことも説明し、腕以外の場所にも注射できるよう、本人のチャレンジを応援いたします。

参加年齢に満たないのですが、どうしても参加したいのですが。

現在のところ、本キャンプの対象年齢は小学校3年生から中学校3年生までです。それに満たない場合は、ご家族と一緒に参加できる日帰りコース・1泊2日コースのミニキャンプ(体験キャンプ)もありますので、ご検討いただき、ぜひご参加ください。楽しい企画や学習会などに参加し、本キャンプの雰囲気も経験していただけます。

途中参加はできませんか?

途中参加は受け付けていません。毎年キャンプの開催は年に1回お盆前後の4泊5日となっています。参加中ホームシックとなるお子様もいらっしゃいますが、1日・2日と経過する中で友達もでき来年も参加したいと言われるお子様がほとんどです。食事はカロリー計算されており、スタッフも付き添いアドバイスさせていただきます。主食については測って食べていただきます。キャンプ中楽しみながら食事やインスリンについて学んでいただける企画も準備しています。キャンプは小学3年生から中学3年生のお子様が対象になっていますので、是非ご検討のうえ御参加ください。

1型糖尿病全般に関してよく寄せられる質問

低血糖ってなに?

低血糖とは、血糖値が異常に低下した状態のことです。個人差がありますが、血糖が50mg/dL以下あるいは60mg/dL以下となると低血糖の症状があらわれます。 一般的に血糖値が60mg/dL以下になると、あくびや脱力、強い空腹感、吐き気、手が震える、動悸がする、冷汗が出る、顔色が青くなる、体が冷えるといった症状があらわれます。このような症状は、血糖値が60mg/dL以上であっても、急激に低下したときに出現することもあります。さらに血糖が低下すると、意識が低下し、けいれんなどを起こします。

キャンプではいつもより沢山運動することが多いので、低血糖になりやすいお友達もいます。サマーキャンプを通じて、自分の低血糖症状を良く知り、どんな風に補食をすると良い血糖コントロールができるかを勉強して、低血糖に上手に対応できるようになりましょう。

インスリンはずっとうたなくてはいけないの?注射がうまくできなくて心配です。

キャンプでは皆で一緒に血糖を測り注射をします。キャンプにくるお友達は、毎日1回から4、5回自己注射をしています。みな誰も最初は不安だったのですがちゃんとできるようになりますから大丈夫ですよ。1型糖尿病では、自分の体からインスリンが全く出ていない事が多いため、一生インスリン治療が必要になります。いろいろな種類のインスリン注射があります。まず、ペン型の使い捨てのものや、カートリッジを入れ替えるものといった器具の違いがあります。また、すぐ効果があらわれるインスリン(速効型インスリン)やゆっくり効果があらわれるインスリン(持効型インスリン)といった違いもあります。そして、インスリンポンプを使った持続皮下注射といって針をずっと刺したままにするタイプもあります。キャンプで色々な方法を見て見るのも良いでしょう。

低血糖を予防するにはどうしたらいいですか?

まず、血糖を測定しましょう。日ごろの生活の中で、どんな時に血糖が下がりやすいのか、上がりやすいかを知っておくことが重要です。食事の量や内容、運動パターンによってどの様に血糖が変動するのか予測できると、低血糖を起こしにくくなると思います。また、補食のためのブドウ糖や菓子などを常に持っていることも大事です。重症な低血糖により意識がなくなってしまった場合に、ご家族がグルカゴン注射を出来ると低血糖からの回復が早いです。

インスリンはおなかにうつの?

インスリンの注射部位は上腕(二の腕)、腹壁(おへその周り以外の腹部)、大腿(ふともも)、臀部(お尻)などです。安静時の吸収速度は腹壁、上腕、臀部、大腿の順に遅くなります。通常では“おなか”が最も吸収速度が安定しています。注射部位の硬結を防ぐために、注射部位を2~3センチずらしながらローテーションすることをお勧めしています。

血糖って測定したほうがいいのですか?

自己血糖測定をすることで、自分の血糖パターンを知っておくことは、良いコントロールをする上でとても重要になります。血糖値は、食事や運動の内容や量によって変化します。“なぜ、このような血糖になるのだろう?”と、ご自分の生活パターンと血糖変動の関係について考えてみると良いでしょう。体育のある日、部活の日など、生活パターンにあわせて、血糖の変動が予測できるようになると思います。そして自分の一定の血糖変動が把握できれば、血糖自己測定の回数を減らしても良いかもしれません。しかし、低血糖のとき、体調の悪い日(シックディ)には、いつもより頻回に血糖測定が必要です。

運動はどうしてするのですか?

運動療法はインスリン注射、食事療法と共に、糖尿病治療の基本です。運動して筋肉が働くことで、筋肉中のブドウ糖が消費され、血糖値が下がります。また、日頃よく運動していると、筋肉の表面にあるブドウ糖を取り込む蛋白が増えて、インスリンが効きやすい状態になります。他にも、脂肪細胞が減ったり、インスリン抵抗性を改善するホルモン(アディポネクチン)が増加するなどの働きがあります。こういった働きが、糖尿病合併症の発症予防につながります。キャンプ中には、みんなで楽しく運動できるような企画がありますので楽しみにしてきてくださいね。

インスリンは太ると言われました。

インスリンの量が必要量よりも多いと、血糖値が下がるので食事量が増えて、体重が増えてしまうこともあります。そのためにより血糖が上昇し、インスリン量が増えて、という悪循環になることもあります。でも、体重増加の主な原因は不十分な食事療法や運動療法であることが多いのです。運動はしていますか?バランスよく食べていますか?生活が上手くできており、必要十分なインスリンを注射していれば、体重もコントロールできると思います。

注射が痛いです。

毎回痛みはありますか?皮膚の中には神経があり、この神経に当たると痛みを感じることがあります。また、アルコール消毒した後、アルコールがまだ皮膚に残っている状態で注射すると、アルコールも皮下に一緒に入ってしまいますので痛みが増します。 でも、痛くないところだからといって、同じ場所にばかりに注射をしないように、気をつけてください。同じところばかりに注射しているとその部分の皮下脂肪が盛り上がって、インスリンの吸収が悪くなることがあります。キャンプでは、お友達がどんなところに注射をしているか見てみて、色々な場所に打てるようになるといいですね。